はじめてペトロカッターをご使用の前に
従来のガス切りとの違い
1.燃料としくみの違い
アセチレンやプロパンは、ホース内よりガス状で出てきますが、ガソリントーチは、トーチの先まで液体で進み、火口部分でガス状になるしくみです。
(逆火炎は、トーチの先で止まるので、手元に戻る逆火はありません)
2.燃料バルブの位置
アセチレンやプロパントーチとは、燃料のバルブの位置が異なりますので注意してください。
着火方法の違い(通常時)
- 酸素混合バルブを30〜90度開き、火種を火口に近づけてから、ガソリンバルブを少し開く。2回目以降の使用時は、火口内が温められているのですぐに着火します。
着火したら、一呼吸おいてガソリンバルブと酸素バルブを交互に(または同時に)開いて調整する。4〜5秒程度で出来るようになります。
ガソリンバルブの開きすぎは、火口内でガス化されずに液垂れしますので、バルブは少しづつ回してください。
- スパーカー等での着火の場合は、酸素混合バルブを出して、ガソリンバルブを少し開き、ガソリンが白いミスト状になった時にカチャッとスパーカーで着火する。バルブの開きすぎは液垂れします。
カロリーの違い
ガソリン炎は、アセチレンの4倍、プロパンの2倍ものカロリーがありますので、炎が明るいですし、音も大きくなります。
プラスのメリット
- ハネが少ない(サビ、亜鉛引きは特に)
- 1〜1.5cm以上離しても切れるので、火口の保護になる
- 厚もの、重ね切りに威力がある
- ダクタイル、マンガン鋼や一部の鋳鉄も切断可能です
- 再加熱が早い
※取扱説明書をよく読み、その違いを理解し、多少の練習をすることをお勧めします。